*本銘柄は他の中国株よりリスク高めです。中国政府の経済政策に不信感のある方は触らないほうが無難です。
こんにちは。今日は購入した中国株を紹介していきたいと思います。
その名も中国信達資産管理(01359)。
ハイリスクハイリターン株です。
万人にオススメはできませんが、株価が2倍になってもおかしくない株だと思います。
早速紹介していきます。
中国信達資産管理とは?
中国信逹資産管理有限公司は不良資産管理専門の公的金融機関です。なんか難しそうなのでもう少し噛み砕くと銀行の不良債権を買い取って利益を出す会社です。銀行のゴミ処理場といってもよいかもしれません。
中国では企業が借金しすぎていて問題化しており(民間債務問題)、中国信達資産管理はその処理のために作られました。
(参考記事)【低PER高配当】中国の銀行株に注目している
中国では同じような会社が4つあり、4大不良資産管理会社などと呼ばれています。中国信達資産管理は中国建設銀行系の不良資産管理会社で、不良資産管理業界のトップに君臨する企業です。
資産管理会社(AMC)という不良債権の鉄火場
不良債権を買い取ったAMCが何をするのか。まず特に何も問題ない債権の場合はそのまま満期に借金が返済されます。しかし、一部の問題のある債権(不良債権)は満期に返済することができず、債務不履行となり貸し倒れになってしまいます。
日夜このようなシビアな処理を行っているのが不良資産管理会社です。
日経新聞の記事によると、2018年1~6月期は前年比40%増の4000億円が債務不履行に陥ったとされています。少なからず、AMCもダメージを負ったことでしょう。
(参考記事)中国企業の債務不履行が増加 1〜6月は4000億円超へ
ちなみにAMC側からみれば債務不履行になってしまっては最悪です。最近は債務の株式化(debt to equity swap)という債権の株式転換などが行われ、債務の圧縮を図りつつ収益を確保しようと試みています。
デレバッレジ政策とリスクテイカー
中国人は「最終的に政府や地方がなんとかしてくれる」と考えがちで(暗黙の保証)、過剰なリスクをとる傾向があります。
その結果民間債務が膨張したという背景があり、2016年以降、中国共産党はこの事態を非常に重く受け止め、本気になって債務の収縮に取り組んでいます(デレバレッジ)。
もはや今となってはどの銀行も簡単にお金を貸せない状況です。
銀行はいままでのように融資で稼ぐことは難しくなり、債権は不良資産管理会社に譲渡されます。今後5〜10年は不良資産管理会社がリスクを取り稼ぐようになるんじゃないかなと考えています。
おわりに|PERも配当も魅力的
なんかAMCの話が多くなってしまいました。リスクがあるけど、その分美味しいかもしれないというのが伝われば幸いです。(この会社が死んだら中国共産党はオワリだと思います・・)
中国信達資産管理の株式の一番の魅力はなんといってもPERと配当利回りです。
PER3倍台とみたことがない水準のPERになっています。
(逆に言うとそれだけ危険視されているということでもあります)
中国のソフトランディング(notバブル崩壊)に賭ける博徒のみなさんはぜひ購入してみてください。うまくいけば高いリターンを得ることができるでしょう。
今日は以上です。
- 銘柄コード:01359
- 銘柄名:中国信達資産管理
- PER:3.47
- 配当利回り:8.58%
- 時価総額:186761百万HKD(約2.6兆円)
- 取引単位:1000株
- 株価:1.98HKD(27.7円)
*いずれも2019年1月25日時点のデータ