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投資 J-REIT・インフラファンド

インフラファンドのお勉強①|インフラファンドって何?

こんにちは。

最近、J-REITがかなり割安圏になっていることで一部の投資家から注目を集めています。
(参考記事)日本株高に出遅れたJ-REITに勝機あり、11年ぶり割安圏の謎を解く

J-REITは以前わたしのブログでも紹介しましたが、

J-REITに勝るとも劣らないアセットにインフラファンドがあります。

インフラファンドは紹介されることもなく正直、機関投資家も個人投資家からも見向きもされていません。

しかしながら、株高が進む昨今「インフラファンドはもっと注目されるべきなのでは?」と思っています。

今日は自分の勉強も兼ねて、インフラファンドについて紹介していきたいと思います。

 

インフラファンドとは何か

インフラファンドとはインフラ資産から得られた収益を分配する金融商品です。J-REITのインフラ版と思っていただければ大丈夫です。

(参考記事)J-REIT投資のお勉強1|J-REITって儲かるの?リスクは?

インフラファンドは東京証券取引所(以下、東証)に上場しており、株式やJ-REITなどと同じように売買することができます。東証では2015年にインフラファンド市場が開設され、2024年3月末現在5銘柄が上場しています。

  • 9286 エネクス・インフラ投資法人

  • 9287 ジャパン・インフラファンド 投資法人

  • 9285 東京インフラ・エネルギー投資法人

  • 9284 カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人

  • 9282 いちごグリーンインフラ投資法人

インフラファンドは制度上エネルギー、公共施設、空港、道路、水道などを対象としていますが、上場している5銘柄はすべて太陽光発電関連のインフラファンドです。なので太陽光投資版J-REITと思っていただければイメージしやすいかと思います。

インフラファンドの配当利回りやNAV倍率などは下記サイトを参考にしてください。

JAPAN REIT|個別銘柄

 

インフラファンドの魅力

インフラファンド=太陽光投資と考えるとがっかりされる方も多いでしょう。

「いまさら太陽光投資?」

という感じかと思います。そこでなぜ私がインフラファンドに魅力を感じているのかについて書いていこうと思います。

 

価格変動リスクが小さく株式市場に連動しずらい

まずインフラファンドの最大の魅力。それは価格変動リスクが比較的小さいこと。

たとえば、2020年のコロナ禍では株式はJ-REITの多くは一時的に−50%超を記録しましたが、インフラファンドは最大20%程度しか下落しませんでした。

2024年4/4時点で時価総額が最も高い

9284 カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人

 

9286エネクス・インフラ投資法人

他のインフラファンドもだいたい似たような感じです。チャートだけ見るとわかりずらいですが、上下20%くらいしか価格変動していないことがわかるかと思います。

それではなぜ価格変動が少ないのか?

それは太陽光発電投資はFITと呼ばれる固定価格買取制度があるためです。そのため極端な天候不良等がなければ安定した収入を得ることができます。大雑把に言えばインフラファンドの分配金はFITによって大方が決定されているのため、市場の影響を受けにくいのです。

とはいっても東証に上場している兼ね合いで他の下落の影響を多少は受けますが、ファンダメンタルズの要素が株式やJ-REITと異なるというのはインフラファンドの大きな魅力といえると思います。

 

配当利回りがREITより高い

インフラファンドのもうひとつの魅力。それは分配金(配当)利回りが高いこと。

2024年4月4日現在、J-REITが平均利回り4.54%と割安圏ですが、インフラファンドの分配金利回りはそれをも上回る5-7%で推移しています。

 

また、短期的な視点の話ですが、インフラファンドは全銘柄5-6月に決算期があり、権利日が近いです。
(ちなみに決算期は9282いちごグリーンインフラ投資法人のみ年1回決算、それ以外は年2回決算です)

4月に入って3月の権利落ちを跨いだ高配当株投資家が物色してもおかしくはないのではと考えています。

分配金にかかる税率が安い

インフラファンドの最後の魅力は分配金にかかる税率が安いことです。
実はこれは厳密に言えば魅力といえるか議論が分かれるところですが、個人的にはひとつの魅力だと思っています。

すごく雑にいえば、過去の実績ベースで分配金のうちの大体25%~50%くらいが非課税になります。

ちなみにこの話は難解なので、興味がある方だけ読み進めていただければと思います。

 

実は分配金といってもその中身には2種類あります。

  • 利益分配金
  • 利益超過分配金

利益分配金は一般的に想像される分配金で、事業活動から得られた利益から拠出されます。こちらには配当所得扱いになり、申告分離課税方式の場合、20.315%が課税されます。

一方で、利益超過分配金は利益から拠出されるものではなく減価償却によって手元に残った資金から拠出されるものです。利益超過分配金は出資の払い戻し扱いになり、配当所得課税の対象外となります。特に太陽光発電設備は法定耐用年数が17-25年と比較的短いこともあって、利益超過分配金の割合がJ-REIT等と比べて高いです。

利益超過分配金については利益の超過部分から支払われているため「それってタコ足配当では?」と批判されることもあります。これは難しいところですが、「太陽光発電は一度構築できれば修繕にコストがそこまでかからない」ことを考えれば減価償却費の一部を分配金に回すのはアリではないかと個人的に考えています。

ちなみに利益分配金と利益超過分配金の割合は銘柄や決算期ごとに異なります。
詳しい内訳は決算短信に書かれているので、投資する前に決算短信をご確認いただければと思います。

 

おわりに

以上、インフラファンドについての紹介でした。インフラファンドが投資妙味のある魅力的な商品だということがわかっていただけたかと思います。

もちろん、そうはいってもインフラファンドにはインフラファンド特有のリスクがあります。また価格変動が少ないということはキャピタルゲインを得にくいということでもあります。

そういうわけでインフラファンドは「全財産オールイン」みたいなアセットではありません

あくまで「分散投資のひとつの選択肢」としてポートフォリオに加える商品かと思います。
これはあくまで個人的な感覚ですが、多くてもポートフォリオの10%までかと思います。

次回はインフラファンドをさらに深掘りして、インフラファンドのリスクやデメリットについても取り上げたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(次回記事)インフラファンドのお勉強②|リスクと投資判断

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