こんにちは。今日は前回の続きです。
各アセットについて、詳しくみていきます。
(前回記事)
おすすめアセットアロケーション①|アセットアロケーションとはなにか
アセットアロケーションの対象
アセットアロケーションの対象は株式、債券、現金、仮想通貨などだけではなく、不動産(REIT含む)、保険、骨董品などいろいろあります。
ここでは流動性の高い金融商品に限定して、株、債券、現金(預金)、仮想通貨、REITに絞って考えたいとおもいます。
ここからは完全に独断と偏見による私個人の意見となりますので、あしからずご了承ください。
各アセットの価値を考える
株式は事業好調でなければただの紙切れ(電子ゴミ)
まずは株式の価値について考えましょう。
株式の保有者は会社の所有権を保有していると考えられていますが、ここには嘘があります。
それは株式会社が倒産したとき、株式はただの紙切れになるということです。株式保有者は債権者に返済が劣後するので、倒産したときに会社の所有資産の償還を受けることはほとんど不可能です。
つまり、株主は事業がうまくいっているときだけ会社の所有権をもっています。配当ももらえますし、自社株買いもしてくれることがあります。
しかし、事業がうまくいっていない株はただの紙切れ(電子データ)です。
株式は事業の調子がよい時に限って恩恵を受けることができる
これがポイントです。
債券は不況にも強い縁の下の力持ち
債券には大きく国債(地方債)と社債がありますが、今回はまとめて考えます。
債券は基本的に元本+金利が償還されますが、万が一デフォルト(債務不履行)に陥った場合は元本分が償還されないこともあります。
ただしデフォルトしたら即、債券の価値が無価値になるわけではなく、保有額面の一部は戻ってくることが多いようです。
世界のプロジェクトファイナンス:デフォルト事例の回収率を考察する
そもそもデフォルトすることは非常に稀です。
金融商品でありながら手堅いのが債券の特徴です。
株価が暴落しているときでも債券をポートフォリオに加えていることで壊滅的な状況を防ぐことが可能です。
債券は不況にも強い縁の下の力持ちだとおもっていただければよいでしょう。
現金(預金)は守りの要
現金(預金)は流動性が高く、非常に便利な資産です。
また、一定程度持っていないと生活に困窮してしまいますし、相場が下落した際に追加資金として投入することも可能。
そういうわけで、資産運用を考える際には現金保有比率は常に考えなくてはなりません。とはいえ、低金利の昨今、現金を保有していてもほとんど何も得ることはできません。
現金(預金)は困ったときに頼りになる守りの要(かなめ)として考えればよいでしょう。
仮想通貨は有望?or電子ゴミ?
仮想通貨は新しいアセットで、法律上はただの電子ゴミにすぎません。伝統的な投資家からみればまだまだ保有するに値しない資産クラスです。
ですが、個人的には今後一番伸びる可能性のある資産ではないかと考えています。
理由としては以下の3点です。
- 仮想通貨に国籍がないため、国境を簡単に超えるITビジネス(テクノロジー)と親和性が高い点。
- (米国一強時代から)世界の分散化という時代トレンドと親和性が高い点。
- 多分野の優秀な人材が仮想通貨業界に流入しており、大きなイノベーションが生まれそうな点
まだまだ仮想通貨の将来がどのようになるのか、不透明なところも多いです。
仮想通貨の価値など幻想にすぎないという方も多くいらっしゃいます。
しかし、仮想通貨ネイティブの世代が大人になったとき、おそらく大きく花開くことような気がします。
「論理的には語れないけど、直感的には価値がありそう」というのが仮想通貨の率直な評価です。
REITは不動産の自転車操業
REITとは不動産を証券化することで生まれた比較的新しい資産です。
REITを知るには不動産を知る必要がありますが、正直私も勉強中です。
J-REIT投資のお勉強1|J-REITって儲かるの?リスクは?
J-REIT投資のお勉強2|J-REITの種類・権利・リターン特性
REITは利益を内部留保できず自転車操業に近いところがあります。
景気がよいときはよい投資先ですが、景気が悪化すると途端に雲行きが怪しくなるなどリスクが高いので、REITはあまり魅力的な商品とは言えないというのが現時点での正直な感想です。
おわりに
流動性の高い資産をそれぞれ考えました。
次回は具体的なモデルを出しながらアセットアロケーションを考えていきたいとおもいます。
今日は以上です。