こんにちは。
先日、話題の万引き家族という映画を観てきました。
間違いない名作でした。
まあ2018年ナンバーワン映画の地位は揺るぎないでしょう。
素晴らしい映画でした。
今日はネタバレにならない範囲で紹介しようと思います。
万引き家族とは
「万引き家族」は是枝裕和監督、リリー・フランキー主演の映画です。カンヌ映画祭で最高賞を受賞したそうです。
ストーリーを簡単に紹介すると、タイトル通り、家族は万引き(もしくは人には言いにくい職業)で生計を立てています。
物語は、この家族が少女を家に連れて帰るところからスタートします。
はっきり言って誘拐なのですが、少女の身体に無数の傷があったことから諸々事情を察し、彼女を守るために自宅で預かることにしたのです。
小さな悪事がところどころに
この家族の構成員はそれぞれ小狡い(こずるい)ことをしています。
映画画面を通して見るとなかなか衝撃的です。
倫理的に心が痛むシーンもありますが、わたしたちの住む世界にもこのような闇の部分があることは間違いない事実でしょう。
法律的にはまちがいなく黒(orグレー)ですが、いざ目にするといろいろと考えさせられました。
血縁のない家族も家族となりうるのか
この家族は事情が複雑で、血縁関係にない人が複数居候しています。
血縁関係のない人々が本当に家族になれるのか?という疑問については、それぞれ小競り合いはあるものの、家を中心に根っこの部分でひとつになっています。
彼らは善悪に対する倫理観は希薄ですが、人に対する倫理観は非常に高いです。
人にされて嫌なことはしません。
だから血はつながっていなくても家族として成立しているのかな、と思いました。
リリーフランキーが劇中でボソッと「所詮他人の子だから過度な期待を抱かないんだよ」というセリフがありました。
現代では一人っ子なども多く、子どもに対して「この学校に行って欲しい」というような過度な期待を抱く親も多いです。子どもにかかるそのプレッシャーたるや・・・。
そういった現代に対する皮肉なんだろうなと感じました。
演技力が異次元。なんだこれ
なにより、観ていて驚いたのが俳優、女優の演技力が異常に高いということ。
リリーフランキーはもちろんですが、安藤サクラの演技は圧巻というほかありません。
子役の演技も素晴らしく、リアル感が半端なかったです。
おわりに:これは観なきゃ後悔するレベル
いつになく集中して映画を観ていたのでしょう。
本作品を観終えたとき、どっと疲れが襲ってきました。
と同時に、本当に素晴らしい作品だなと感じました。
わたしたちの世界は、綺麗事だけでは済まない世界です。
「万引き家族」は普段光が当たらない闇の部分を非常にうまく描いています。
よくここまでリアルに描写したなと思いました。
「万引き家族」は全国で上映中です。最寄りの映画館はこちらからお探しください。
劇場情報:万引き家族
今日は以上です。
- 作品名:万引き家族(日)
- 上映時間:120分
- おすすめ度:★★★★★