こんにちは。
昨年、界隈で少し話題になった「マイホーム価値革命」を読んでみました。
実は昨年も読んでいたのですが、もう一度読みたくなって本棚から引っ張って来ました。
良い本なので、今日は内容を少し紹介したいと思います。
マイホームには2つの価値がある
本書のテーマはマイホームです。わたしは考えたこともありませんでしたが、マイホームには2つの価値があるそうです。
住むという「効用」
当然ですが、マイホームは住むためのものです。勤務先やライフステージによって住みやすい場所はおのずと変化していくでしょう。
ここ最近は共働きの世帯が増え、子育てにかけられる時間が非常に短くなってしまいました。その影響か、最近では職場と自宅、保育園を結ぶ三角形の距離がなるべく小さくなるよう都心部のマンションが流行しているそうです。
不動産としての「投資」
マイホームには住む以外にも売ったり貸したりすることができます。これが投資としてのマイホームです。
本書には不動産投資で成功した例、失敗した例がいくつか出て来ますが、こうすれば儲かる!と一言で言い表すのは難しいです。
逆に最近では少子高齢化が進み、相続税対策で賃貸物件が増加しています。また、大量の空き家予備軍も存在しています。
筆者は漫然とした値上がり期待はもたないほうがよい、住むことと投資することを混同しないほうがよいと警告していました。
不動産についてのプロの考え方
建物は消耗品
不動産を考えるうえで、プロは建物を消耗品として考えています。年月を経るごとに劣化していくのでマイホーム=資産と言い切ることはできません。
多くのマンションでは15年すると経年劣化し修繕費用がかかってくるそうです。
不動産は経年劣化していくものであるという視点はなかったので、なるほどと思いました。
土地の価値は利便性だけではない
土地は消耗品ではないので土地の価値は半永久的です。では、土地の価値をどのように考えるべきでしょうか?
私たちが真っ先に思い当たるのが「駅から徒歩○分」という利便性です。
しかし、土地の価値をそれだけで考えるのはよくないそうです。
他にもいろいろと考慮すべき点があるとのことでした。この点についてはあえて秘密にしておきます。
詳しくは本書でぜひご確認ください。
不動産の2022年問題
不動産市場では2022年問題というものがあるそうです。
簡単に説明すると、2022年に生産緑地法という法律の期限が終了になります。
それによって生産緑地の指定が解除されるそうで、税金などの問題から生産緑地が大量に不動産マーケットに流れてくるそうです。
生産緑地の解除によって土地価格は下落するだろうと筆者は述べていました。
おわりに
以上、マイホーム価値革命を紹介してきました。
非常に読みやすい本なので、これからマンションを買おうか悩んでいる人、不動産投資を検討している人は読んでおいて損はないでしょう。
わたしも2回目ですが、本書は何度でも読みたい本のひとつです。
今日は以上です。