ヤクルトの高津臣吾監督が二軍監督時代に書いた著書です。
エッセー的な本なので話題は多岐に渡りますが、主に二軍という特殊な環境でどのように監督業を行っているのかが書かれてます。
二軍は特殊な環境で、一軍とは違って必ずしも勝ちを目指す必要はないです。そのため時と場合によっては、勝敗には目をつぶって育成重視したり、ベテランの調整を重視したりするようです。
面白かったのが成績不振の助っ人外国人投手が2軍に落ちた時の対応。異国で結果が出せずメンタル的にもつらい状況の助っ人外国人にこのような声掛けをするらしい。
「ここはもうリラックスして野球に取り組む場所だから、わがままを言ってくれて構わない。我々が応じられるものはすべて応じるけど、どうしてもダメなものはダメだというかな。日本にいて辛いこともあるだろうけど、リラックスして野球を楽しむことを思い出してトレーニングしよう。そして気分転換をしてまた一軍で頑張ってくれ。この手伝いをさせてくれるから」
助っ人も最初は「いやいや大丈夫だから」みたいな反応だけど、そこからコミュニケーションをとることで次第に要望を言ってくれるようになるらしい。それでモチベーションを高めていくとのこと。
これはうまいなぁと思った。
こんな感じで二軍のスタッフもいろいろと考えてるんだなぁと思いました。
野球好きな方には視野が広がるのでオススメです。