こんにちはー。
今日は高配当のロシア株について紹介したいと思います。
その名も
ノリリスク・ニッケル(GMKN)

金属とかを採掘してる大企業です!
わたしも株を保有していて、個人的には初心者におすすめしやすいロシア株かなと思います。
今日はノリリスク・ニッケルの概要をざっと紹介していきたいと思います。
ノリリスク・ニッケルとは?
ノリリスク・ニッケルとはロシアの金属採掘・精錬企業です。
主な生産金属はニッケル、銅、パラジウム、プラチナです。
ノリリスク・ニッケルのすごいところは圧倒的なシェア率です!!
ニッケルは同社がシェア23%で1位
パラジウムはなんとシェア39%(!)で1位
プラチナはシェア10%で4位
銅は同社シェア2%で11位
ちなみロジウムもシェア8%(4位)、コバルトもシェア3%(8位)・・・。
たった一社でシェア1位の金属を複数持ってるって圧倒的すぎです……
金属業界に圧倒的な影響力を誇っています。
各金属の用途を簡単にまとめてみた
それぞれの金属が何に使われているのかをまとめました。
- ニッケル→合金やステンレス鋼製品など
- 銅→電線や銅管、貨幣など
- パラジウム→自動車が排出する有害物質除去のための触媒
- プラチナ→自動車触媒や宝飾品
などに使われています!
ちなみに将来的に期待されている用途としては、
- ニッケル→電気自動車(EV)の充電池
- パラジウム→ハイブリッド車の普及
などが挙げられます。
ノリリスク・ニッケルの売上高と売上構成

まずは売上高と純利益です。
資源価格の下落で2015年に大幅に下がりましたが、資源価格が復調したことで復活!
2018年は最高益を記録しました!

続いて金属別の売上構成です。
ニッケル、銅、パラジウムがほぼ同じくらいで、それ以外が1割という感じです。
投資指標
6/21現在の投資指標は以下の通りです。
- 株価:14180
- PER:11.52
- 時価総額:2.24兆RUB(約3.8兆円)
- EPS:19.5USD
- 配当利回り:11.08%
配当利回り11.08%!!
税金とかを考えなければ9年で原資を回収できますね。
ちなみにPERも11.52と割安水準。
指標的には素晴らしい内容ですね。
ノリリスク・ニッケルのリスク
ノリリスク・ニッケルは魅力たっぷりですが、当然リスクもたくさんあります。
そもそもロシア株という時点でリスキーですが、本銘柄特有のリスクについても見ていきましょう。
環境破壊(公害)リスク
ノリリスク・ニッケルは工場によって金属の精錬などを行なっていますが、工場の漏水などが環境を破壊しているという指摘があります。
(参考記事1)ロシアのノリリスク・ニッケル ナデジダ冶金工場からの漏出事故で川が真っ赤に!金属精錬=公害
(参考記事2)住むと寿命が十年縮むロシアで最も汚れた街ノリリスク
最近では公害対策も行っているようですが、住民訴訟が発生する可能性は考慮したほうが良さそうです。
また最近流行りのESG投資(=環境や社会に貢献している企業に投資するという考え)にまったく馴染まない銘柄であることにも注意です。
金属価格下落リスク
ノリリスク・ニッケルの主な商品は金属なので、金属価格が下落すると業績が急落するおそれがあります。
現に2015年は資源価格下落の煽りを受け、業績が急落しています。
(それでも黒字は確保しましたが・・・)
金属市況には注意を払ったほうがいいでしょう。
おわりに
以上、ノリリスク・ニッケルの解説でした。
リスクはありますが、非常に割安な企業の1つだと思います。
ロシア株のファンダメンタルズについては下記の記事に解説しています。
(参考記事)ロシア株を購入した理由
今日は以上です。